相続で何ももらわないと損なのか?

こんにちは!estate_diaryです。

今回は相続で何ももらわないのは損なのか、書いていきます。

不動産にかかわる仕事をしていると、相続の際に「1円でも多くもらおう」という人にも良くお会いします。それぞれの状況が違いますので、否定はしません。

でももらわないメリットもそれなりにありるのです。もちろんお店に来られたお客様に対してはストレートに話せる内容ではありませんが、ブログなら大丈夫かなと。それでは投下します。

費用や手間がかかる

特に不動産を相続した場合、維持管理しなくてはいけません。これにはお金がかかります。税金だけでなく修繕費や草刈代も必要になるでしょう。

不動産以外にも預貯金や株式、証券を相続する人もいることでしょう。預貯金や株式、証券なら維持管理費がかからないからいい、という意見も聞こえてきそうですね。ある意味当たってはいるのですが、防犯にも気を使わなくてはいけません。

高価なものであれば貸金庫などを契約するケースもありますので、預貯金や株式、不動産も正しく管理するには手間がかかります。

責任が発生する

遺産を巡って大もめにもめてしまうケースも珍しくありません。ごくまれにあることですが、不動産店の店頭で熱くなってしまう人もいます。

自分がもらえない、ということに対して、頭にくるのは理解できます。しかし不動産をはじめとする遺産を受け継ぐ人には、責任が発生します。適切に維持管理する責任から逃げることはできません。

相続でもめた場合、それらの責任を負うことについてきちんと考えている人は、どのくらいいるんだろうか…そう考えることがあります。どんなものであっても、責任が発生し、それらをずっと追っていくということを忘れてはいけません。

恨まれないのもメリット

さて、もし揉めた結果、遺産を手に入れた場合のことを考えてください。遺産は自分のものになるかもしれませんが、揉めた相手との関係はどうなるでしょうか?

きっと良い気持ちはしないはずです。もしかしたら何十年にも渡って恨まれるかもしれません。でも、自分が何ももらわなければ、誰にも恨まれません。身内に恨まれているとすれば、それはそれでストレスになります。

何ももらわないなら、誰からも恨まれる心配はありません。

最後に

誤解しないでほしいのは、相手が欲しがったらあげてしまえということではありません。例えば「今住んでいる家から追い出されそうだ」というような場合には、自分の権利をしっかり主張する必要があるでしょう。

しかし相続という場面は独特の状況です。できるだけ冷静になりましょう。